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「あ、あのさ…このクラスって、女子は皆ここで食べてるの?」
「そういえば…そうだね。あ…ゆーちゃ…じゃなくて、美袋さん以外か。」
ぼそりと呟かれた最後の言葉を、レイドは聞き逃さなかった。
「ゆーちゃん?」
「えっ、あ、み、美袋さんのこと!前はそう呼んでたから…」
「前?」
「うん、前は。」
これ以上の追求は無理だと思わせるだけの何かがそこにはあった。
「とにかく、あんまり近付いちゃ…いけないんだよ…」
とても哀しそうに言う美奈子に、レイドは思う。
二人の間には絶対に何かがあったのだと。
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