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「え…あ…だい、じょうぶ。」
「そう?あ、美袋さんもうお昼食べた?いつもこの時間は図書室?」
「あ…あんまり、私に、近付かない方がいいと思う…よ?」
下を向いて、何かを堪えるように囁く優花。
声が小さいのは図書室だから、というわけではないはずで。
「…どうして?私は美袋さんと仲良くしたい。」
「…ごめんなさい。」
「あ、謝らなくていいよ!私こそごめんね。突然こんなこと言われたら困るよね。」
「あ…そ、じゃなくて…」
「?」
「…」
優花は完全に下を向き、ただ時間だけが流れた。
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