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「…あのさ、お昼だけでも一緒に食べない?あ、まだ食べてないよね?おしゃべりとかなくてもいいから、隣で食べよ?えーと、図書室は飲食禁止だから…」
「…そこから、中庭に出られるの。…そこなら……」
「じゃあ、いこっか!」
レイドが先に歩き出し、優花はそれを追った。
中庭は丁寧に手入れされ、花壇には色鮮やかな花が咲いていた。
「へぇー。中庭って綺麗なもんだ、……っねぇ~あはは…」
「…」
乾いた笑いでごまかしつつレイドはコンクリートの段差に腰を下ろす。
優花はそこから少し離れた場所にハンカチを敷き、ちょこんと座り込んだ。
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