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━━ピンポーン、ピンポンピンポンピンポン!
眠い目をこすりながら時計を確認する。
≪朝っぱらからうるっさいなぁ。クソ、まだ10時じゃねーか≫
つか、もう10時かよ!
俺は玄関の呼び鈴の音に目を覚ますと、寝ぼけ顔で来訪者を出迎えた。
「やっぱり寝てた」
玄関のドアを開けると、俺の彼女がにっこり笑って俺を見上げた。
「今日、明日、明後日休みなんでしょう? たまには私をどっか連れて行ってよ」
「ああ…うん」
≪人の安眠妨害しやがって! 地獄連れてったろーか、このアマ!≫
「さぁ、ほら着替えて着替えて」
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