■ 空を翔ける ■

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  「俺は、空を飛ぶ!」 高らかに少年は宣言した。 花梨が慌てて、少年の手を掴もうとする。 「危ないじゃない、ちょっと!」 花梨が言い終わる前に、少年は空を翔けた。 「嫌ぁぁぁぁぁあっ!」 ビルの屋上から、鳥のように翼のない少年が羽ばたいた。 花梨の悲鳴が辺りに響き渡る 「……ト、ノ……ヒデ……オ」 何か見えたその光が、世界を変えていく――――。 「……お父さん……見えたよ、すべて彼が、告げるの」
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