GUARD

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「で、用件の方は?」 「あっ!そうでした。実は茲津家のお嬢様を護衛してくれる方を捜しているんですよ」 「あぁ、護衛の依頼で、それでここに来たんですか」 「はい」 「わかりました。中へどうぞ」 ふむ、中はさほど広くはないが小綺麗で一目で事務所だとわかる感じだな。 だが、一番奥にある扉は一体なんなんだろうか? 明らかにあの扉だけ浮いているんだが・・・。 「適当にお座り下さい。今、お茶をお持ちしますんで」 「あっ、はい」 そして、何よりこの人だ。 天井が低いのか、前傾姿勢で事務所内を動いている。 この人も、明らかに浮いている。 それが何故か? 図体とは反してテキパキとお茶の準備をし湯が沸く間に手際よく書類を整理しているのだ。 人は見た目通りと言えないとはこの事だろう。 それにしても何故、業務内容に対してあんなにも筋肉がついているのだろうか? まぁ、筋トレとかしているのだろう。 護衛するなら必要なことだろうし。
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