隣の部屋の魔王様

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「わーっはっはっは!」 部屋の中央で高笑いをしている青年がいる。 「はーっはっはっは!」 理由もなく、ただ無闇に高笑いをしている。 「はっはっh《バタンッ!》 扉がすごい勢いで開かれた。 『うるさい・・・』 有無を言わさぬ『次やったら殺すわよ』オーラを放つ、可愛らしいクマさんのパジャマを着た美少女が仁王立ちで立っていた。 『ちょっと、魔王』 「なっ、なんだっ!」 青年・・・もとい魔王はプライドのため、ちょっぴり見栄をはった。 『次やったら・・・ ツブすから 』 バタンッと扉が勢いよく閉まった。 「・・・・・・うわぁあぁぁぁー!」 とうとう魔王は、あまりの怖さで年甲斐もなく泣き出してしまった。 『・・・うるさい』
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