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俺たちは早く打ち解けた。
ふつうの仲のよい友達になった。
その感覚が俺は好きだった。
ふたりは他に好きなひとがいるため、俺に恋愛感情を持たない。
そんな雰囲気が好きだ。
自慢ではないが俺には下心のある男が近付いてきていた。
中学時代は千種兄が守ってくれてた。
でも二人はそんなこと抜きに仲良くしてくれる。
それが嬉しかった。
隼人が言った。
「あ、俺の好きなやつが中庭にいる。」
律も言った。
「僕の好きな人も。」
俺も言った。
「俺の好きな人も。」
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