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食堂は混んでいたが、千種兄たちは席をとっていた。
俺は千種兄の前、
千種兄の横の会長の前に律、
会長の横の慧先輩の前に隼人と並んだ。
「そろそろ遠足だろ?隼人。」
「あぁ、こいつらと同じ班。」
慧先輩と隼人の会話から去年の話になった。
慧先輩が迷子になったこと、
食事がとてもおいしかったこと、
海が綺麗なこと。
去年俺たちが共有できなかった思い出をたくさん話して貰った。
突然慧先輩が言い出した。
「そういえば
【狭天(響天 きょうてん)の鐘】
の話を先生から聞いたか?」
俺たちは全員首を振った。
それはものすごく興味をそそるものだった。
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