遠足

6/6
前へ
/40ページ
次へ
「2回…?」 律が恐る恐る聞いた。 隼人はなんでもなさそうに、 「ああ。」 と言った。 俺と律は理由を聞くことをためらった。 だが隼人にはお見通しらしく、 ゆっくり話し始めた。 「…俺は昔から慧が好きだった。 出会ったのは…小二だった。 それから兄貴みたいに慕ってた。 それが恋愛だって自覚したのは、 前にも話した通り小五だった。 皮肉なもんだけど それはこの鐘を鳴らした回数と関係あんだよ。」
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

302人が本棚に入れています
本棚に追加