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そんな出会いから二年後。
俺は小四、慧は小五だった。
「慧ーっ」
俺たちの学校では小四から部活動に参加できることになっていた。
俺も部活に参加した。
もちろん、慧のいるサッカー部にだ。
「隼人もサッカーするのか?」
「うん、兄ちゃんと慧みててやりたいなって。」
半分嘘だった。
慧の身長は俺より相当高い。
年云々も関係するから仕方ないのだろうが、
なぜかすごく悔しかった。
だから少しでも対等になりたくて、
同じ部活をえらんだ。
「そか。俺サッカー好きだから嬉しいな。
隼人もサッカー好きになって。」
慧は本当にサッカーが好きだった。
楽しそうにボールを追い、
楽しそうに仲間と走っていた。
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