Sparks runner high

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「クラスは違うんだ、じゃあな」 俺とアイツじゃあクラスが違う為階が変わる。 なにぶん、生徒数が普通より一桁多いからで2000を超すのはどうかと思うが。 「願わくばその性根に奇跡を」 お前はどれだけ俺の性格を敵視してるんだ、そして奇跡が起こらない限り直らないって思っているのか。 まぁ、とにかく教室にはいった訳なのだがこれはこれでまた大変だ。 「樟葉は作文終わったのか」 嫌な呼ばれかただ、無論本人はふざけ半分なのは当たり前だ。 まぁ、見ての通り俺の姓からこんな呼ばれかたをする訳で。 「普通通り霙の方が喜ばしいんだが、それに作文じゃなくて論文だ、そんなのは昨日終わらした」 このいきなり変な呼び方をしてきたのは親友蘭だ。 俗にいう優等生なのだがどうも本人は意識していない。 まぁ、俺とこいつは微妙に腐れ縁な訳なんだが。 「あんなのが論文なら読書感想文はどうなんだ」 「んな事は文部省にでも聞け、ほら携帯貸すから」 「私用で、国に電話っていうのも緊張感があるな」 こんな事言う蘭に携帯を貸そうとした俺はもちろんその場のノリだ、ほんとにやられたらマズイだろ。 「んじゃホームルームだから、霙も早く座っとけよ」 「あぁ、もう時間か」 そんなこんなで授業が始まる訳なのだが・・・・・・
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