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常に部活の大会の時は冷静さを保ち続けた
なんてことはない
冷静さを持てばどんな状況でも全ての危機を対処する自信がある
ならば今この時、たとえ死に直面しようと善処できぬ道理はない
奴の↑から↓に渡る振り降ろし
かわせる、防御などせず右足を軸に90度左に回れば・・・・・・
髪が揺れる
たとえ髪に刀が触れても斬れるなんてことはない
それは、熟練の域を出た達人の技だ
俺ごときにそんな剣の才能はない
隙は大きい、縦に振り切った攻撃はそう易々と切り換えすことはできない
ならばこの隙を斬るのは道理
「終りだ‼」
両手に持つべきは長刀、それも高い威力をほこる青龍円月刀
憧れはあった
長刀をやっていた者ならば持ってみたいと思うことはあるはずだ。
なんてことはない
この世界は
俺があればいいなと思う
その夢が具現化した世界だ
ようやく結論を出せた
そして俺は・・・・・・
あいつを斬った
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