第1曲 始まりの唄

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カタカタ…… 黒板にチョークで横字を書いていく髪の長い女教師。 そして、その黒板の字を無言で写している生徒たち。 しかし、 「ほらそこボーっとしてるんじゃないよ!」 教師が黒板に書くのをやめ1人の生徒に注意をした。 しかし、その言葉がまるで届いていないかのように無視し外を眺めている1人の生徒。 すると教師はその生徒の席に駆け寄り、 「私の注意を無視するとはいい度胸だね」 左拳は右手で覆いパキパキといい音をならす教師。 生徒はそれにも気づいてないかのように外を見たまま目を開けていた。 まわりの席はざわめきだしていた。 教師はそれを静めるとその生徒の手をつかみ無理やり立たせた。 すると、生徒はやっと口を開いた、 「なんすか先生?」 いやいやに話す生徒に教師はついに腹をたて口をとがらせ、 「授業に集中しろといってるんだよ!!」 その声は教室中に響き渡った。
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