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『自分は何で生きているんだろう?』
目の前に轟々と黒煙が広がる。
周囲の大人が罵声に近い声で
「早く火を消せ!」と叫んでる。
それをただ、
…生まれつきの碧い瞳で見つめていた。
『どうして僕は、
こんなに冷静なのだろう?』
音を立てて燃えている場所は、
自分の家があるというのに。
…自分の家族がいると言うのに
――――――――――
内戦が祖国全体を覆っていた。
宗教だか反政府だか…子供の僕には理解できなかったけど
記憶にあるときから
硝煙と炎に包まれて生きてきた。
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