CASE 1

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  結菜が深い眠りについた深夜、仕事を終えた母親が迎えにきた。   「お世話様です~」   「お疲れ様でした。今少し…お時間大丈夫ですか?」   そう言った私に母親は悟ったのか、神妙な顔付きで言った。   「何か…わかりました?」   私は母親を託児所のリビングへ通し、烏龍茶を出し、ゆっくりと話し始めた。       今日あった話…   再び絵を描かせたこと。   また母親と並んだ絵の時だけ、自分の顔を黒く塗りつぶしたこと。   結菜が、自分がいなければいい・ママに嫌われている・自分は死んでしまえばいい…と言ったことを。     「なんで!?」 母親は本当に驚いた様子だった。   やはり、結菜が思っているようなことなど、今までに考えたこともないのだろう。     私は、結菜から聞いた、結菜がそう思うきっかけとなった理由を話した。  
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