2187人が本棚に入れています
本棚に追加
結菜が深い眠りについた深夜、仕事を終えた母親が迎えにきた。
「お世話様です~」
「お疲れ様でした。今少し…お時間大丈夫ですか?」
そう言った私に母親は悟ったのか、神妙な顔付きで言った。
「何か…わかりました?」
私は母親を託児所のリビングへ通し、烏龍茶を出し、ゆっくりと話し始めた。
今日あった話…
再び絵を描かせたこと。
また母親と並んだ絵の時だけ、自分の顔を黒く塗りつぶしたこと。
結菜が、自分がいなければいい・ママに嫌われている・自分は死んでしまえばいい…と言ったことを。
「なんで!?」
母親は本当に驚いた様子だった。
やはり、結菜が思っているようなことなど、今までに考えたこともないのだろう。
私は、結菜から聞いた、結菜がそう思うきっかけとなった理由を話した。
最初のコメントを投稿しよう!