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この本を書くにあたり、どこまでを記すか悩みましたが、リアルでなければ伝わらない部分があると思い、私が目にしたものをそのままに書き記します。
子供を持つ方なら尚更、自分の子供にはあり得ないと思われるが故の猜疑心や、子供の親や他の登場人物に対して嫌悪感を抱く可能性もあるかもしれません。
しかし、子供の心・身体の病気にしても親や周囲の対応にしても、決して珍しい事ではなく、誰にでも起こりうるものであるとご理解頂ければ幸いです。
そして、子供の心の声を聞いてください。
彼らは幼いながらに、どこかでSOSを発しています。
気付いてあげられるのは大人、あなたしかいないのです。
子供達は、貧しくとも、病があろうとも、全てが愛されるべき存在なのです。
この作品を読んで現実味が湧かずとも、自分や他の子供を見つめ直すきっかけになってくれれば…と願いながら執筆したいと思います。
尚、この作品は病気自体の云々ではなく、病気を原因としたものを含む、子供の悩みや傷といった心の闇の部分を主としています。
また、正式な病名が難しく一般的でない場合、わかりやすさを重視したいと思いますので、好ましくない表現をする場合があることをご了承・ご理解頂くようお願い申し上げます。
そして、病状や症状・対処や治療法・心のケアの成果等は、個人差がある事を前提としてご覧ください。
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