3人が本棚に入れています
本棚に追加
ねね(M)
「そう、こんな風に一日が過ぎていく。でも、私は知っているの。この喫茶店が放置されている理由も、白花が大変な理由も、向日葵が働きたい理由も」
ねね
「ねぇ、捨てられた気分?」
白花
「よく解んない」
ねね
「聞いてないの?誰かのこと」
白花
「いいよ。無理に探して問い詰めたって母さんは聞きたくないだろうし」
ねね(M)
「私は知っているの。本当の理由」
向日葵
「ねね~、お父さんが再婚するって聞かないの~!嫌だよ~!」
ねね
「再婚!?誰と?」
向日葵
「八重(やえ)さんって聞いた。とっても綺麗な30代後半だって、嫌だよぉ」
ねね
「へぇ?で、向日葵はどうしたいの?」
向日葵
「働いて一人暮らしするの!」
ねね(M)
「知ってるよ。その人は、撫子 八重(なでしこ やえ)。白花のいなくなったお母さん」
ねね
「ねねを捨てた、お母さん。白花のお母さん、向日葵の義母になる人。そうやって、捨てていくんだね、ねねたちを」
紅葉
「ねね先輩、お水こぼれてますよっ!」
ねね
「あ、ごめんねっ、紅葉ちゃん」
紅葉
「いいえー、危ないですからねっ」
最初のコメントを投稿しよう!