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『あ、あいつじゃねぇか?!!』
『一千万だ!!!』
『逃がすなッ!!!』
すぐに見つかった。
俺は一本道を門に向かって全力疾走する。しかし、その先には俺を捕まえようとするやつは山ほどいた。
俺は黒羽を鞘から抜く。
持った柄から力がみなぎるような、そんな感じ。
だが、
「どけェっ!!」
隣にはチグマが、後ろにはチトセが走っていた。
俺を捕まえようと群がるやつらを凪ぎ払っていく。
「あと少しだ!!」
あと、50m。
門から一歩でも出れば、戦の街の管轄外。
追っ手を出すまで時間がかかるとチグマが言っていた。
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