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日が沈み始めるとそこは誰も知らない神秘の世界になる。
人間がいなくなったかのような静けさ
人間がいるような騒がしさ
居るのは人じゃない。
この世に平和をもたらす使者たち。
『ほら、コレが見えるだろう?お前には十分素質がある。コレでお前もれっきとした…』
なに?
聞こえないよ。
待って、行かないで!
『ボク』を置いていかないでよ!!
「…ベ、ルーベッ!!」
「……う、う~ん…」
「うなされていたけど大丈夫?」
「な、なんとか…。」
「なら、いいわ。はい、朝ごはん」
「ありがとう。」
シーファと出合ってからもう一週間が経つ。
相変わらず、シーファは『ボク』の事をすこし悲しい目で見る。
でも、少しは心を開いてくれたらしくよく話すようになった。
ただ、野宿は辛いらしく、昨日から少し機嫌がわるいらしい。
「大丈夫だよ!一昨日泊めてくれた人たちが言ってたじゃん!今日あたりに目的地のミルニー街に着くって」
「ルーベが道に迷わなきゃ、昨日のうちに着いたのに…」
僕たちは今、大きな教会があるっていうミルニー街に向かっている。
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