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「ごめん!今日は用事があって行けなくなった!」
「また?明日、昼飯奢りだよ!」
「了解です!じゃな!」
キィィ―…
ドンッ!
キャー…
会話が終わったあと、僕が事故に遭うなんて誰も思わなかった。
これで僕の人生終わりなのかぁ…
「…ん。」
「やっと気付いた。俺のこと覚えてる?」
背が高いく髪が長い人が僕の事を心配そうに窓の外から覗いている。
…全く見覚えが無いんだけど。
それより、なんでここにいるんだっけ?
確か僕、…あれ?
「……誰ですか?それより、僕は誰ですか?」
「…え?全部覚えてないの?」
「…はい…。」
「困ったな…。ベレンス、こいつに状況を説明してやれ。俺は、シーファに会いに行く。」
この人の目線を追うと、部屋の隅にある机のそばで椅子に座り読書をしている人が居た。
たぶん、この人がベレンスさんだ。優しそうなだ。
日光に蒼い髪がキレイに反射している。
「はいはい。いってらっしゃい。」
ベレンスさんはそう言うと本を机において僕の方へとやってきた。
「さて…君はさっき事故に巻き込まれた。ここまではいいね?」
僕に状況を話してくれるらしい。
って…え?今…事故って言った…?
「…事故!?」
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