レイラという馬

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翌日のスポーツ新聞の一面はレイラ一色だった。 昔のトウカイテイオーを引き合いに出す記事もあったが、私に言わせればデビュー二戦目でここまでできる馬は今までいなかっただろう。 レイラ陣営は取材にあまり協力的ではなかったので、はた迷惑な話だが、私のところに取材にくる記者で、何度も同じ受け答えをしてうんざりしていた💧 「志田く~ん 昨日のレースの事で話を聞かせて」 「またか」 「加藤…もう勘弁してくれ何度も同じ話はしたくないんだよ」 「ギブ&テイクでしょ😁」 「レイラの育成時代の話聞きたくない?」 「聞きたい💡聞かせろ」 「なによその態度😡」 「減俸されそうになるくらい危険を冒してまでつかんだネタなんだからね」 「わかりました😁 加藤様どうぞ私めにそのネタを」 「なんかひっかかるなぁ…まぁいいわ」 「レイラはね…」 …なるほど、巧の言うようにレイラが会話できると仮定すると…牧場時代の話がしっくりくるな。 「それでね、あのゴールの時の写真だけど…」 「私なりに考えてみたんだけど、レイラって…もしかして人の言葉が理解できたりして」 「なに言ってんだ加藤、そんなことある訳ないだろ!」 「おっきな声出さないでよ私も分かってるわよ!そんなこと記事にしてもレイラにとっていいことなんてなにもないことぐらい」 「ああ…研究対象になったりしたらもうあの走りは見られないからな」 「あまり深く詮索するなよあの馬はもしかしたら日本の競馬の歴史を大きく変える可能性があるんだからな」 「記事にはしない…でも記者としてではなく一人の人間として真実が知りたいの」 「しょうがねぇ、一緒に巧のとこに話を聞きにいくか」 「嬉しい~誠くん愛してるわ❤」 「愛するな😒」
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