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やっとここまできたか。
夏の新潟の名物レース「関屋記念」芝1600M
スタート前の輪乗りでまだ私は腹を決めかねていた。
競馬は流れや展開によって着順が大きく変わってくるもので、どれだけスムーズに道中レースを進められるかがポイントになってくる。
私の馬モノトーンはスタミナに多少の不安があり、折り合いには問題無いが、切れる脚は長くは使えない。
しかも今日は雨で芝のレースは午前中から前残りの決着がつづいている。
メンバーを見渡すと、どの馬も前でレースをしたいクチだ。
かといってなにがなんでも逃げたい馬もいないし、予想屋泣かせの難解なレースだ。
現在の単勝オッズは8.5倍の4番人気。
重賞でこれだけ人気のある馬に乗るのは久々なだけにここはなんとしてもチャンスをものにしたいものだが…
先生(調教師)には「お前に任せる」と言われたものの行くべきか控えるべきか…
「おう!お前逃げんのか?」
「やめとけよ!俺が逃げるんだからからんでくんなよ」
…このオッサンは西岡芳人。この人の口からでてくる言葉の90%は嘘だ。
ベテランジョッキーとしてファンの支持を集めてはいるが、勝利ジョッキーインタビューの受け答えも、もちろん90%嘘で固められている。
「バカな競馬ファンがたくさんいて良かったなぁ~」が口癖にもかかわらず、「応援してくれた皆さんの期待に応えられてホッとしてます」なんてよく言えたもんだよ💧
そういえばオッサンの乗る一番人気トルネードスピンは三走前は逃げて勝ってたんだっけ…
よしっ!決めた💡
アレをやっちゃおう😁
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