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「まあ冗談はさて置き、琉奈さん、もしやあなたは時空を越える術を使ったんではないかね?」
急に態度が変わって話をされるとなんかムカつくなぁ…
それにしても爺ちゃんなんか知ってるのか?
「あのぅ…どこでそれを?」
琉奈が俺に代わって聞く。
すると爺ちゃんはいつも着ている服の懐(ふところ)から巻物を取り出す。
「実はこれは我が家に代々伝わる巻物でな、ここにそのことが全て記されてるのじゃ。」
爺ちゃんが巻物を広げてこっちに見せてくる。
ぶっちゃけなんて書いてあるかわかりません。
「どうやらうちの家計は琉奈さんを助けた老婆の子孫らしい。」
偶然なのか故意になのかわからないけど、とりあえずつながってるってことか。
「で、他にはなんて書いてあるんだ?」
さすがにそれだけってことはないだろう。
「私たちは2人の恋を助けろと記されている。
つまり琉奈さんとお前のな。」
爺ちゃんがニヤニヤしながらこっちを見てくる。
うぜぇ…
「俺はこんなこと認め…」
「太陽殿!
我との恋愛、頑張ろうではないか!」
俺の手を掴み輝くような笑顔で言ってくる。
どうも逃げられそうにない…
まあしばらくしたら別人てわかるだろ。
どうせ今は夏休みだし、時間はたくさんあるからな。
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