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とりあえず俺も向き直り、見合いでもするかのように対面して座る。
その時俺の首もとで何かが揺れた。
「あ~~~!!!」
いきなり琉奈が大きな声を出したのでびっくりしてしまう。
「ど…どうしたんだ?」
「そ…それは…それはどうしたんじゃ!?」
俺の首もとを指差しながら琉奈が言う。
「これか?これは信じてもらえないかもしれないが、俺が生まれた時に握っていたらしいんだ。
なんか付けないと落ち着かなくて。」
太陽の首飾りを琉奈に見せながら俺は説明する。
本人は何か気が付いたようで俺の顔をまじまじと見てくる。
「な…なんか顔に付いてるか?」
「確かに似ている…性格もほとんど同じのようじゃし…じゃあ汝が…」
なんか1人で納得してるし。
なんのことだかさっぱりだ。
「あのぅ…何のことでしょう…?」
すると琉奈は俺の手を握り、目を輝かせて話し始めた。
自分が何故ここにきたか、昔どんなことがあったか、丁寧に教えてくれた。
「ってことはその話によると、俺は琉奈さんの恋人の生まれ変わり…?」
首を縦に振る琉奈。
そして月の首飾りを見せてくる。
俺のと対になるもの。
なんだか一瞬光った気がした。
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