奇妙で不思議な少女

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「ちょっと太陽! さっきからうるさいわよ!」 俺たちがそんな話をしているとお袋が入ってきた。 「さっきから1人で何言ってるの?! 昼ドラが聞こえないじゃ… アレ…?」 琉奈を見つけたらしく、目が点になっている。 すると琉奈はお袋の方を向いた。 「我が騒ぎ立ててしまったせいでお楽しみの時を邪魔してしまって、すまぬ母上殿…」 そして深々と頭を下げる琉奈。 するとお袋手のひらを返したように笑顔になる。 「アラごめんねぇ~ お友達がきていたなんて全然知らなくって。 おほほほほ~」 それだけ言うとお袋は、俺の首を掴んで奥の部屋へ引っ張っていく。 琉奈は何が起こったのかわからなかったらしく、首を傾げていた。 どんっ!!! 壁に叩きつけられて怒鳴られる。 「あれは誰なの?! 可愛いけど… あの服装はコスプレ?! よく似合ってて可愛いけど… あんな変な子があんたの彼女?! スッゴく可愛いけど…」 「とりあえず落ち着け。」 ワーワー喚いている変人Aをとりあえずなだめる。 つか可愛いって連呼しすぎ。 本当に可愛いけど。
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