漱石先生に聞け

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そう。僕達携帯小説家は、文章力の無さをよく馬鹿にされる。 ここだけの話、エッジスタでもナンバーワンと言っても良いようなクリエイターでさえ、文章力がないと酷評されているのだ。 明治の文豪から見たらどれだけ罵倒されるかと、僕は内心ひやひやしていた。 「どうかしたのじゃよ?」 「いえ。別に、何でもないんです」 「ふみあきー!!学校遅れるわよー!!」 階下から母さんの声がする。 「あ。うん!!わかってる!!」 急いで制服に着替えると、下に降りる。 朝特有の冷えた空気を吸い込み階段を降りながら思う。 漱石先生は本当の所僕の事をどう思っているのだろう?
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