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幽霊に取り付かれているのに、今いち緊迫感に欠けるのは漱石先生のこの性格が関係しているのは間違いない。
もし、これが携帯小説なら間違いなくホラーカテゴリーにでも入っているし、呪われた井戸とか、動く人形とかそんなものがいっぱい出てくるはずなのだ。
しかしながら、実際には姿が透けている訳でもなく、(僕には割りとくっきり見える)別に井戸の底へ引きずり込む訳でも、動く人形が出てくる訳でもない。
それどころか、アニメを見て興奮したり、2次元じゃないとか意味わかんないとか、萌子ちゃんの靴下ペロペロしたいと1日中耳元で言われるくらいで、井戸ではなく別の世界へ引きずり込もうとしているだけだし、動く人形どころか動かないフィギュアが好きなくらいだし、危険性はまるで・・・・・・今気づいたけど、井戸に引きずり込まれた方が良い気がしてきた。
とにかく結局は、本人の自己申告と、僕にしか見えないし、声も聞こえないので、夏目漱石の幽霊という事になっている。
やけに冷静だと思われるかもしれないが、実際、自分にしか見えないアフロのおっさんが一日中萌子萌子言ってるんだけどどうしたらいい?
なんて誰に相談出来るだろうか?
しかし、それにしても、僕は独り言はんぱないな。
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