交渉

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    「わかったわ、また後で連絡します。」  そう言った後、黎は部下を下げさせ、ドアを開けた。   「一緒に下まで着いていく?これから刺客が貴方を襲うかもしれないわよ」   「殺すつもりなら、手首の内側にある毒針を投げつけているだろう?」   「昔、貴方はよけたじゃない。後ろを向いていたのに」   「あれは偶然だよ、じゃあなボス」    帰りはダクトから帰ることなく、エレベーターで1Fまで降りた。 無駄なアクションシーンは入らない。 それが現実だ。        観光をするつもりはないが、的士(タクシー)を捕まえ、順称通りに来た。 ここには美味しい蟹料理屋がある。    蟹料理屋までゆっくりと歩く。      -ふいに 殺意を示す 予感が走る-    この殺意は爆弾・・・    距離は遠いがここにいては吹っ飛びそうだ。 全力で逆側に走る。鍵のついたバイクなんて都合よく道端にありはしない。       3分後-    眩光    遅れて爆音    爆風      メインストリートにあった20階建てのホテルが跡形もなくなっていた。    そこは今日俺が泊まる予定のホテルだった。
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