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日本人が持つイメージと違う顔を持つ国がある。
例えばブラジル、首都ブラジリアは近代化が進み、未来都市のようだ。
そしてここ上海もなかなか変わった顔を今は持っている。
東京タワーより高い400mの高層ビル。
SF映画のようなビル郡が街にそびえ、ビルの上には派手なオブジェがのっかっている。
ここだけ見たら上海というイメージとは恐らく繋がらない。
しかし、そんな中、襤褸雑巾のようね服をまとった仙人みたいな人間が歩き、パジャマで普通に歩く人々がいる。
これが中国なのだろう。
そして1歩裏通りに入れば、そこは期待通りのアンダーグラウンドだ。
グレムリンが売られていても不思議じゃない。
顛紐通り-
骸骨のような物乞いと、阿片にやられた女を押しのけ、廃屋にはいる。
30年ほど時間が止まっている地域。
見覚えのあるふざけた髑髏の看板のドアを押し、「久しぶり」とつぶやく。
「そろそろ来るころだと思っていたよ」
流暢な日本語で答えが返ってきた。
なあに単に日本人なだけだ。
ニヤリと男は気持ちの悪い笑みを浮かべた。
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