たいようのようなひと

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茶色の髪の毛が日に透けてキラキラしている。 きれいな肌。 長いまつげは顔に影を落とし、呼吸に合わせてユラユラ揺れている。 口の端は少しだけキュッと上を向いていて、いつも楽しそうに… 笑う。 笑う、その顔が大好きで。 瞬間、たまらなく愛しく感じて、寝ている男の腕の下にもぐり込む。 男は眠ったままの自然な動作で私を抱き寄せ、また深い眠りの海へと沈んでいく。 私はぐるりと回転して、そのあとは、じっとしたまま、天井を睨む。
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