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仕組まれた罠
~一方、Jackは…~
"ガラガラッ!!!"
遺跡の入り口でDanteの様子を伺っていたが、
地響きと共に、突如入り口が崩れてしまった。
『親父!?』
遺跡内は闇に包まれていたが、突如として明かりが灯った。
内部はかなり広く、各所に青い焔が輝いている。
『一体、誰が点けたんだ?』
Jackは不思議そうな顔をしながら進んで行くと、一人の魔神の彫像が祀られていた。
『…親父?に似ているが…』
その魔神は、"刀"を携えた形で立っているが、顔はDanteにそっくりだ。
途端に、Jackの中で、Danteに対する謎と不信感がわいてきた。
『親父…』
焔はゆっくりと揺らめいている。
青い焔に照らされて、像は青みがかって見えた。
『とにかく、進むしかなさそうだな』
ホールの端の階段を下りて行くと、
そこには緑色に眩しく光る、手のひら程の球体が台の上に置かれている。
触れようとするが、見えない壁で阻まれているようである。
『どうやら、コレをどうにかしないと先に進めない仕掛けみたいだな…』
この遺跡は、複雑な謎と罠を解いていかなければ、先へは進めない構造になっているようである。
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