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"合い言葉"
"RRRRM!"
店の電話がけたたましく鳴り響き、Danteは目覚めた。
爆睡しているJackを横目に、電話に出る。
『Devil May Cryだが?… !!』
DanteはJackを叩き起こした。
『なんだよ!?昨日の仕事で疲れて…』
Danteは、Jackが続きを言う前に、目の前で指を一本立てた。
『?』
訳が分からない、という風にJackは首を傾げている。
『一億だ。ピザが食い放題だぜ?』
二人の好物であるピザ。この言葉にはJackも勝てなかった。
『OK。でも、一億の値が付くなんて…一体どんな仕事なんだ?』
既にDanteは準備していたが、一端その手を止めて言った。
『…魔帝を、倒しに行く。』
『!!』
二人は暫し沈黙した。
魔帝、つまり魔界の王を倒しに行くわけだ。
二度と、戻れないかも知れない、危険すぎる"仕事"…
いや、仕事と割り切るには、あまりにもかけ離れている。
『…本当に、行くのかよ?』
Jackは少し不安げな顔をして言う。
Danteは、アミュレットを見つめながら…
『これは、宿命の戦いだ。』
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