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最果ての孤島
"ザザーッ…"
地図にない島、人々は恐れ、その存在を忘れていた。
かつて、この島はこう呼ばれていた…
"命の尽きる孤島"と…。
『着いたはいいけど、思っていたより何もないな…?』
Jackは、期待はずれしたかのように、うなだれていた。
『…情報によると、この先へ行ったところで古代の遺跡を発見したらしい。』
Danteが指さした先には、一本道がある。
幅はあまり広くない上に、すぐ横は断崖絶壁である。
『まさに、絶海の孤島みたいだな。』
Jackは銃のメンテナンスをしながら言った。
そのとき、
"ガルルル!!"
遺跡があろう場所から数体、獣型の悪魔が飛び出してきた。
"チャッ!!"
素早く身構える二人を通り越して行ってしまった…
『これでわかったな。
やはり、ここから悪魔が出現している…』
Danteは確信し、ニヤリと笑った。
『ここに、奴はいる。
待ってろよ、ムンドゥス!
今こそ、貴様の息の根をとめてやるっ!!』
そう言うと、Danteは先に歩き出した。
ならうように、Jackも後を追う。
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