37人が本棚に入れています
本棚に追加
そんなことをしているともう学校に着いてしまった。
そしてそのまま土間まで行き、階段を上がり、クラスへと向かったのだが……
「なあ、そろそろ手を離してくれよ……」
「そっか……なお君は僕のこと嫌いなんだね……」
今にも泣き出しそうな、潤んだ目で見つめられてるのですが……
「いや……そうゆうことじゃなくてだな?あぁぁぁぁ!!もう俺らのクラスの前だし、流石にマズいって!!」
「うぅ……分かったよぉ……」
なんか物凄く悲しそうな顔してるんですけど!?
その顔は反則だろ…叱られてシュンッとなった犬みたいな顔しやがって
「また今度な」
と俺は勇助の頭を撫でながらそう言った。
「ホントに??約束だからね♪」
そう言うと勇助はようやく俺の手を離して教室へと入っていった。
ったく……俺は一体なにしてんだよ……
これじゃあ俺まで勇助のこと……
駄目だ!!絶対にそれだけは駄目だ!!
世間の目というものがある。
いや、もう考えるのはやめにしよう……
と自分に言い聞かせ、勇助に続いて俺も自分の教室へと入った。
教室に入ると、まず俺は自分の机へと向かった。
そして俺の隣は……隣には……
うん、そのまさかだ……勇助だよ……
もはや拷問だな。
最初のコメントを投稿しよう!