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「今日で全て終わらせてやる」
と叫ぶと同時に、俺の体は空へと飛躍し、目が眩む程の高さまで上昇すると、そこで停止した。
そして次第に俺の体は金色の光りを放ち始め、やがて全身が金色の光りに包まれた。
「おぉ……これが貴様の力……輝炎の力……噂には聞いていたが……なんと美しい」
「この輝きこそ漆黒の闇にも勝る聖なる光」
その時、俺は光となった。
「なっ……!!一瞬でこの俺の後ろまで……」
俺は一瞬にして赤い髪の男の背後まで移動した。
そして俺は赤い髪の男に手をかざし、終端の言葉を口にする。
「アモンズ……ダイト……」
俺が発したその言葉と同時に、かざした手から眩いばかりの光りが放たれる。
「ぐっ、ぐわぁぁぁぁあ!!!!」
赤い髪の男は俺の手から放たれた光りを浴び、叫び声を上げ苦しみ、そして悶える。
「おっ、俺様の存在がぁ……貴様ごときに消されなどぉ……!!
だっ、だが……貴様も道連れだぁ……!!」
「なんとでも言うがいい……お前はこれで終わりだ」
そう言った俺の手から放たれていた光りはいっそう輝きを増す。
「くっ……!!させるかぁぁぁあ!!」
そう叫んだ男の体はみるみる内に赤く染まっていった。
「イシュペイン……!!」
そして一瞬にして辺り一面が紅に染まり、その後二人は姿を消した。
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