バイクと仲間と彼女

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車庫からバイクを出し、エンジンをかけた、ミクにメットをかぶせベルトを締めた、初めてタンデムシート乗るミクは少し緊張したように、俺の腰に手を回し、メットを俺の背中に押し当てた。「行くよ、手を離すなよ。」ヘルメットごしに言った俺にミクは頷いた。 ヘッドライトに照らされた、景色がスライドショーのように流れて行く、時折すれ違う対向車の明かりが俺たちを照らして行く。 1時間程走った所の展望台でバイクを止めた。下には街の灯りが、上には夜空の星が煌めいていた。「凄い綺麗だね。」とミクは前をみたまま呟き、そんなミクの横顔を俺は見ていた。 時間が過ぎていき街の灯りも一つ一つ消えていく、 「もう帰ろうか」と言うとミクは「うん。」と頷いた。 バイクに乗ったミクは、俺の腰に手を回した。俺はその左手を持ち、用意していた指輪を薬指にはめた。「何?」と言うミクの方を向き、「遅くなったけど、happybirthdayミク」と言い、バイクを走らせた、来る時同様にメットを背中に押し当てたミクの両手は優しく俺を包んでいた。 家に帰り、同じベットに入る、ミクは、俺の胸に入り「今までで最高の誕生日を有難う」と言った。俺は照れもあって返事はしなかったが、ミクの肩に腕を回しきつく抱きしめた。それ以上お互い何も言わずに、時間だけが過ぎて行った。image=187381616.jpg
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