こぼれ落ちた心の欠片

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工場では、あい変わらず管理者が生産性だの品質だの怒鳴り散らし、ふらふらしてる、俺は今日のプログラムをこなす為だけに機械の前で汗まみれになって時間が過ぎていく。時計は20時45分を指していた、「やっと終わる。」手際よく持ち場の片付けを終わらせ、タイムカードを持ち工場の入り口に向かった「明日休みだろ」誰かの声が俺の歩みを止めた、となりのポジションを担当してる男だった、あまり話をしたことも無い、すれ違う時に会釈程度の付き合いの男だった。 俺は「はい、そうです」とだけ言ってその場を離れた。 俺は長野県の鬼押し出し園に車を走らせた、そこは幾つもの思い出が隠してある。「日の出前に着かないと」心は躍っていた。
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