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「東海林くん、前文を読んでください」
先生に六法を読むように言われたから桜井から目を離して、六法を読んだ。
六法を音読すると法学部だと言う実感が湧いてくる。
ダラダラ学生の俺は授業が終わるとそそくさと帰るが、今日は学校のバルコニーでのんびりしていた。
学校のどこにいても俺の噂話で持ちきりだった。
このまま順調に広まったら、俺の名前が桜井の記憶に残る気がして、噂して欲しくなった。
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