第二章

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「‥‥‥俺は桜井を軽蔑なんてしないよ。」 ありきたりだけど、俺の本音。 俺は桜井を軽蔑しない。 いや、出来ないんだ。 だって俺は‥‥‥‥‥‥‥ 「ありがとう‥また、東海林くんに救われちゃったな‥あ、そうだ。アドレス聞いてもいいかなぁ‥?」 恥ずかしそうにモジモジしながら桜井は俯いた。 「いいよ」 「ありがとー」 満面の笑みの桜井。 本当にかわいいんだよな。 赤外線でお互いの連絡先を交換し、俺たちは別れた。 桜井と離れて少し寂しかったけど、ニヤニヤしてしまう。 アドレス帳に入った"桜井 萌"と言う名前を何度も見てしまう。 スキップしながら家へ向かった。
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