プロローグ

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「だるぅーい」 そう呟きながら、お客さまが待っているラブホまで向かう車の中でケータイをいじる。 あたしにとって、お客さまに逢うまでが面倒くさて、ダルかった。 お客さまに逢ってしまえば、笑顔で…お世辞や嘘の愛の言葉を吐く。 ただのおママゴト‥ 子どもの遊び相手。 それがあたしの仕事なんだ。 「ユリナ、着いたよ」 運転手のシュウさんがドアを開ける。 これから仕事だ。 あたしはプロなんだ!
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