第二章

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メールひとつでこんなに嬉しくなるなんて知らなかった。 桜井からのメールをひとつづつ保護した。 今日は19回メールで会話をした。 その事実がうれしくて、ケータイを抱き締めた。 「響ーっ」 リビングから姉ちゃんが俺を呼んだ。 「ひーびーきーっ!!!早く来なさいよっ!殺されたいの?」 俺の姉は凶暴だ。 見た目は美人なのにね… 「はいはーい」 返事をしてすぐにリビングへ向かった。 今日はもう桜井からのメールは来ない。 彼女は仕事へ行ったのだから。
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