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俺は子どもの頃はツいていなかったと思う。
散々…自分の人生を、親を怨んで生きてきた。
風邪引いて寝込むと気が弱ってるせいか、子どもの頃の夢を見るんだ。
だから、今日はネガティブだ。
「響ー…メロン…」
ちょっと姿がないと思った姉ちゃんは切ったメロンを持って、俺の部屋にいた。
「うわーメロンだぁ!姉ちゃん、ありがとっ!」
俺はハシャぎながらメロンを食べた。
そんな俺を姉ちゃんはニコニコしながら見ていた。
桜井は今、何してるのかな?
何を考えて………
ふと桜井の寂しそうな顔が過ぎった。
いたたまれなくなる…焦燥感?
メロンを食べる手が止まる。
俺はメロンをいっきに食べると寝間着のまま学校へ向かった。
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