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会って俺はどうしたかったのだろう‥?
わからない。
"あいたい"ただそれだけで俺は動いていたんだ。
俺の体は沸騰しそうなくらい熱くなっていて、俺はその場に倒れこんだ。
「ひぃくん‥」
優しい声が響く。
あったかい、澄んだ高い声‥
「今日からこの人たちがひぃくんの家族よ」
母に手を繋がれた7歳の俺の前に気の強そうな女の子とやんちゃそうな男の子と‥‥‥
「東海林 倫です」
女の子はしっかりと自己紹介をし、俺に笑いかけた。
「仁と違ってかわいい子だね。ほら仁も挨拶しなさいよ!」
女の子に施され男の子は渋々と挨拶をする。
「仁です‥‥」
それだけ言うと下を向いた。
この日、俺は東海林 響になった。
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