第三章

10/14
前へ
/63ページ
次へ
「はぁ‥また、あいつに痛いこと言われるんだろうなぁ‥‥」 そう呟き、再び目を閉じた。 目の前にはただ白が一面に広がる。 後ろ姿の女の子‥‥ 知っているのは、名前とそのぬくもりだけだった。 「深雪っ!」 名前を呼ぶ。 振り返る彼女‥‥ そして彼女は 羽根ような雪に変わり、消えるんだ‥‥ 何度も何度も消えるから、怖くなっていったよ
/63ページ

最初のコメントを投稿しよう!

25人が本棚に入れています
本棚に追加