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昔、昔のお話し。
まだ神様や、妖精や、天使が人々に近い存在だった頃のお話し。
海に囲まれた小さな島がありました。
小さな島には、街がひとつ。
街の中央には、小高い丘がありました。
その丘には 必ず夕日を眺めているおじいさんがいました。
大きな切り株に座りながら。
街人からは、変わり者。とだぁれも近寄らなかったのです。
今日も1人夕日を眺めていました。
ある日の事、小さな男の子が丘へやって来ました。
お母さんからは『怖いおじいさんがいるから行ってはいけません』と言われていましたが、今はまだ太陽が高い時間。
この時間なら誰が居ても平気さっと丘へやってきたのです。
丘からは街がぐるりと見渡せ、とても綺麗な景色でした。
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