母の怒り

2/6
前へ
/21ページ
次へ
季節は秋を迎えようとしていました。 織撫の母、西王母(せいおうぼ)が2人の関係に気付きました。 織撫「西王母様 お呼びですか?」 西王母「織姫、そなた下界へ頻繁に降りているそうですね。どういうつもりです?」 織撫「申し訳ございません、西王母様。地上が あまりに美しいので…お許し下さいませ。」 西王母「男と会っているそうではないか。そなたは西王母の娘の天女でございますよ。自覚は お有りか。」 織撫「あの お方は地上で私を守って下さっている優しい お方ですわ。いろんな事を教えて下さいます。」 織撫は夏彦をかばいました。 しかし それは、気の短い西王母の怒りをあおりました。 「そなた特別な想いを抱いておるな!人間ごときに 許せぬ!!」 織撫「ち…違います、罰するなら私を!」
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

23人が本棚に入れています
本棚に追加