23人が本棚に入れています
本棚に追加
織撫は見つかりませんでした。
ある日の昼下がり、夏彦は湖のほとりに座り 足を水で冷やし 天女の事を想いました。
すると織撫が舞い降りて来ました。
「夏彦様。また お会い出来て光栄ですわ。お考え事ですの?」
織撫は麗しい顔で上品に笑います。
夏彦は言いました。
「あなたと お話してみたかったのです。なぜ いつも お1人なのですか?天女様でしょう?」
「私 自由が好きなもので…。この地も大好きです。とても 心地よい香りがしますわ。
でも下界へは あまり許可が出ませんの…。
こんなに 命に溢れた 暖かい所だというのに
なぜかしらね。」
織撫は いつも笑顔です。
最初のコメントを投稿しよう!