彼と貴方

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いつもと変わらない 同じように流れる日々 物足りなさが募る… 全てを壊したくなる 過ちでさえ魅惑染まる 甘く刺激的な媚薬… 犯してしまった過ち 後にはひけない… 優しい笑顔 艶やかで誘われるような瞳 躰の奥に響く声… 髪を撫でてくれた手 温かく抱き締める腕 激しく煽る腰づかい 事の終わりの子供の様な寝顔… 貴方の全てが 私の全てを侵食してゆく 今までに無いときめき きっと誰からも理解されない 貴方との過ち… 彼にはない貴方の魅力 彼を愛する私… 貴方を求める私… 二つの私… 刺激的な日々が ゆっくりゆっくり 私を深海にはめる 彼の腕の中で眠る 夢の中で貴方に抱かれる 卑劣な私が嫌になる… そしてまた 許されたくて 癒されたくて 忘れたくて 貴方を求める… 彼と貴方… 私だけの藥
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