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僕らは通学路を走っていた
「もう、二人がふざけてるから!」
前の方から千鶴の叫び声が聞こえてくる
「だって 光梨がぁ~!」
「あら、兄さん 言い訳は男らしく…あ、ごめんなさい、兄さんは…」
「男だってば!」
慌てながらも僕は必死に光梨にツッコム
「全く、二人共……あ、こっちから行こう!近道近道!」
千鶴はいつもとは違う道に入っていく
あれ?違う道?………なにか違う道って…
ふと空を見ると
青い空に赤い点…
「な、何だ?あれ…」
「ん?…」
僕の言葉に 二人は足を止める
「赤い?…」
「なんか……だんだんおっきくなっているような…」
さっきまで小さな点だった赤い物はいつの間にか野球ボールぐらいの大きさになっていた
「ようなじゃなくて…ホントに大きくなってる!?」
「違う!こっちに近付いて…」
千鶴が言い終える前に
赤い物は僕達の近くに勢いよく落ちてきた
「うわぁ!?」
「きゃぁ!!」
「うわっ!!」
辺り一面 赤い光に近付いた
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